「猛虎弁」と「関西弁」にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「猛虎弁」と「関西弁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「猛虎弁」とは?
「猛虎弁」とは、「ネイティブではない人間が使う関西地方の方言」のことです。
「猛虎弁」の「猛虎」とは甲子園を本拠地とするプロ野球チーム「阪神タイガース」を指します。
関西地方には熱心な阪神タイガースファンが大勢おり、関西以外の人間からすると典型的な関西人の姿としてイメージされるのは関西方言丸出しでチームへの愛を語る阪神タイガースファンの姿です。
そのような想像上の関西人が話す方言をネットスラングで「猛虎弁」といいます。
もともとはインターネットの野球ファンが集まる掲示板において阪神以外のチームのファンが阪神ファンの方言を茶化したことから生まれたスラングです。
「そうでんがな」「ちゃいまんがな」など関西に住んでいるネイティブならほとんど使わない、非関西在住者が思い浮かべる典型的なフレーズをからかうように真似て使う方言もどきで、関西を小馬鹿にするネガティブなニュアンスが含まれます。
「関西弁」とは?
「関西弁」とは、「関西地方で話されている方言の総称」です。
大阪で話される大阪弁や京都で話されている京都弁など、関西地方で使われている方言を指します。
地域的には近畿地方で使われている言葉に当たりますが、同じ「関西弁」でも京都でしか使われないフレーズや大阪でしか通じない単語など地域ごとの違いが見られます。
「猛虎弁」と「関西弁」の違い
「猛虎弁」と「関西弁」の違いを、分かりやすく解説します。
「猛虎弁」は「関西弁」を揶揄するネットスラングです。
「関西弁」は実際に関西地方で話されている実在の方言ですが「猛虎弁」は関西以外の人間がイメージする想像上の方言であり実在しません。
ネイティブが聞きかじった「関西弁」を真似て話す、いわゆるエセ関西弁が「猛虎弁」に当たります。
まとめ
「猛虎弁」と「関西弁」は似て非なるものです。
全くの別物なので混同しないでください。