この記事では、「飛んで火に入る夏の虫」と「蛾の火に赴くがごとし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「飛んで火に入る夏の虫」とは?
飛んで火に入る夏の虫とは、自ら進んで危ないところや災難に飛び込んでいくことを例えたことわざです。
虫には、暗い夜だと光に向かって飛んでいく性質があります。
昔は灯りに火を使っていたため、焼け死んでしまうことがありました。
それを人に例えたのが飛んで火に入る夏の虫で、無謀なことをするという意味で用いられています。
「蛾の火に赴くがごとし」とは?
蛾の火に赴くがごとしも、自ら進んで危ないところや災難に飛び込んでいくことを表していることわざです。
蛾も虫の一種で、夜には光に向かって飛んでいく性質があります。
蛾にとって火は非常に危険ですが、吸い寄せられるように火に向かっていきます。
その様子を表したのが蛾の火に赴くがごとしです。
「飛んで火に入る夏の虫」と「蛾の火に赴くがごとし」の違い
どちらのことわざも、自ら進んで危険や災難に飛び込んでいく様子を例えています。
その意味に違いはありません。
ただし、よく使われているのは飛んで火に入る夏の虫で、蛾の火に赴くがごとしは知らないという人も多いです。
「飛んで火に入る夏の虫」の例文
・『ボクシングの世界チャンピオンに喧嘩を吹っ掛けるなんて飛んで火に入る夏の虫だ』
・『警察官の目の前でひったくりをするなんて飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ』
「蛾の火に赴くがごとし」の例文
・『あんな大男をからかうなんて蛾の火に赴くがごとしだ』
・『蛾の火に赴くがごとしとはこのことで彼は周りから止められていたのに怪しい投資話に手を出した』
まとめ
飛んで火に入る夏の虫も蛾の火に赴くがごとしも、自ら進んで危ないところや災難に飛び込んでいくことを例えたことわざです。
意味に違いはありませんが、飛んで火に入る夏の虫の方がよく知られています。