「折衝役」と「対人折衝」にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「折衝役」と「対人折衝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「折衝役」とは?
「折衝役」とは、「利害を目的とする問題解決を目指して行う話し合いを担う役割」を指す言葉です。
利害が合わない相手と問題について納得いく形で落としどころを見つけるための話し合いを「折衝」といいます。
交渉や駆け引きなど実際に折衝の場に立って直接相手と話し合う役割を指す言葉が「折衝役」です。
交渉担当や話し合いの責任者と同じ意味を持ちますが、当事者が自ら話すのではなく組織や他人の代理人として任される役割を指す表現です。
「対人折衝」とは?
「対人折衝」とは、「人を相手に行われる話し合いや交渉」のことです。
利害に決着をつけるために行われる折衝の中でも話し合いの相手が人である折衝を指します。
折衝は相手が人であるとは限りません。
国家を相手に交渉したり会社と駆け引きしたりなど個人ではない集団や組織を相手に接触する場合もあります。
そのような大勢を対象にしたものではなく特定の個人を相手に直接行われる折衝が「対人折衝」です。
政調会手が人であっても人が全権持ち全てを判断できる個人でない場合は「対人折衝」といいません。
代理や代表ではなく個人を相手に行う折衝を指す言葉です。
「折衝役」と「対人折衝」の違い
「折衝役」と「対人折衝」の違いを、分かりやすく解説します。
「折衝役」は会社の担当者や国の大使など誰かの代わりに折衝する役割を指すのに対し「対人折衝」は独立した個人を相手に行う折衝を指す、という違いがあります。
自分のことを自分で折衝する場合は代理ではないので役割を担っていても「折衝役」とはいいません。
「折衝役」の例文
・『折衝役を任される』
・『彼は短気なので折衝役にはふさわしくない』
「対人折衝」の例文
・『対人折衝には自信がある』
・『根回しは対人折衝の連続だ』
まとめ
「折衝役」と「対人折衝」はどちらも成長に関係する言葉ですが意味は全く違います。
言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。