給料をもらって仕事をしている人なら多くの人が経験しているのが「源泉徴収」というものです。
これは給与明細を見れば引かれていることがわかるので、人によっては悪いやつのように思っているかもしれませんが、実は非常に優れた制度です。
それでは、この「源泉徴収」とはどういう意味でしょうか。
また、「年末調整」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「源泉徴収」と「年末調整」の違いを分かりやすく説明していきます。
「源泉徴収」とは?
「源泉徴収」とは、いうまでもなく、所得税の予定額の徴収を給与の支払いの時点でやってしまうという制度のことを表す言葉です。
「源泉」とは、水が湧き出る元という意味なので、「源泉徴収」には、給与が支払われるという大元において徴収するという意味になります。
「年末調整」とは?
「年末調整」とは、いうまでもなく、サラリーマンが、年末に多く払いすぎた所得税を返還してもらう、あるいは払っていなかった所得税を払うという仕組みのことです。
「源泉徴収」と「年末調整」の違い
「源泉徴収」と「年末調整」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、サラリーマンの所得税の支払いに関する制度という部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、払うのが「源泉徴収」であり、貰うのが「年末調整」であるということになります。
つまり、すでに述べたように、サラリーマンが確定申告をしなくても済むようにあらかじめ所得税分を引いておくのが「源泉徴収」であり、年間通して計算してみたら払い過ぎていた金額を戻してもらうのが「年末調整」です。
しかし、重要なのは、「年末調整」での調整は戻ってくるだけではなく徴収されることもあるということです。
「源泉徴収」の例文
・『源泉徴収されているので確定申告は必要ありません』
・『源泉徴収票は重要な書類です』
「年末調整」の例文
・『年末調整では、保険控除や配偶者控除なども考慮されます』
・『年末調整は、文字通り11月から12月に行われます』
まとめ
この記事では、「源泉徴収」と「年末調整」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。