この記事では、「有名無実」と「名ばかり」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「有名無実」とは?
名前ばかりが多くの人に広まるほど立派ではあるが、実質はまるで見合っていない四文字熟語を「有名無実」【ゆうめいむじつ】といいます。
例えば、政治家は国を代表する立派な職業ですが、やっている仕事は声に出せるほど立派なものではないという意味で使われている言葉です。
このように、名前だけが知れ渡っていたとしても、中身は空っぽという人の様子を伝えます。
「名ばかり」とは?
名前ばかりが立派で、まるで実体がなっていないことを「名ばかり」【なばかり】といいます。
いくら名前が素晴らくとも、実際は名だけで結果が褒められたものではないという意味がある言葉です。
かたちばかりでまったく見映えもせず、とてもではないが褒められたものではないという意味があります。
使い方は「名ばかりの役職」といえば聞こえはいいですが、実際やっていることは事務職と同じといった意味がある言葉です。
「有名無実」と「名ばかり」の違い
ここでは「有名無実」と「名ばかり」の違いを、分かりやすく解説します。
名前こそ知られていたとしても、やっている仕事はまるでお粗末という意味で使われているのが「有名無実」です。
評判ばかり良くても現実的には役に立つような人ではないという意味合いで使います。
もう一方の「名ばかり」は実体が伴っていないのに名前だけが知れ渡っている状態を指すわけです。
「有名無実」は「名ばかり」よりも知名度がある人でもその中身が伴わないという意味が強く出ています。
「有名無実」の例文
・『社長とは有名無実で、実際にはただのお飾り状態である』
・『残業や転勤はないと聞いていたが、それは有名無実だった』
「名ばかり」の例文
・『名ばかりの管理職は残業ばかりさせるは、休みもろくに取れない』
・『地主とは名ばかりで、土地は売れずに放置されていた』
まとめ
名前に関連した言葉ではありますが、意味に違いがありますので、どのように使えばその人が中身のない人か伝えてみるといいでしょう。