この記事では、「打診器」と「打腱器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「打診器(だしんき)」とは?
「打診器」とは、「打診のために用いる医療器具」のことを指し、「打診槌(だしんづち)」とも呼ばれています。
「打診」は「患者の胸や背中、腹など身体の表面を叩き、そのときの音や振動によって内部の様子を診断する方法」を意味する言葉です。
これにより、肺や肋骨の病変、腹水の有無や肝臓や脾臓の大きさなどを診ることが出来るとされています。
「打診器」の使い方
「打診器」は名詞として使われています。
「打腱器(だけんき)」とは?
「打腱器」とは、「反射を検査する目的で、身体に力を伝達するために用いる器具」のことを指します。
読んで字のごとく、主にアキレス腱や膝蓋腱などを打って(=叩いて)、腱の反射を検査するために用いられています。
「打腱器」の使い方
「打腱器」は名詞として使われています。
「打診器」と「打腱器」の違い
「打診器」は患者の身体の表面を叩き、そのときの音や振動を基に内部の様子を診断するための医療器具を意味し、一方、「打腱器」は腱を打つことなどによって、身体の反射を検査するために用いられる器具を意味します。
「打診器」の例文
・『肺の病気を診察してもらいにきた患者に対して、医師は打診器を用いて肺の状態を調べた』
・『打診器は棒の先端に平たい円盤が乗っかているような形をしている』
「打腱器」の例文
・『打腱器で膝あたりを叩いたところ、反射的に足が上に動いた』
・『打腱器の使い方について説明された動画を閲覧した』
まとめ
「打診器」は「打診のために用いる医療器具」のことを指し、「打診槌(だしんづち)」とも呼ばれています。
そして、「打腱器」とは、「反射を検査する目的で、身体に力を伝達するために用いる器具」のことを指します。
2語は同じく器具を意味する言葉ですが、使用目的に主な違いがありました。