「頭ごなし」と「問答無用」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「頭ごなし」と「問答無用」の違いとは?違い

この記事では、「頭ごなし」「問答無用」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「頭ごなし」とは?

相手の言い訳を聞かず、最初から相手が悪いと決め付けて叱ることを「頭ごなし」【あたまごなし】といいます。

問題が起きたとき、相手がどうしてそうなったのか理由を聞こうともせず、一方的に威圧的な態度を見せて困らせるのです。

「頭ごなしに相手を叱る」といえば、動揺して辛い気持ちにさせます。

このように、説明の余地すら与えず目上の人が下の者を怒るという意味がある言葉です。


「問答無用」とは?

相手と話すだけ無駄と思う状況において、議論はしないと相手に伝えられる四字熟語を「問答無用」【もんどうむよう】といいます。

最初から自分には利益とならないとき、議論するだけ無駄に感じて使うのです。

用がないという意味がある「無用」を使っているほど相手に有無を言わさないように言い訳を聞かず、相手の動きを封じるといった場面で行動します。


「頭ごなし」と「問答無用」の違い

ここでは「頭ごなし」「問答無用」の違いを、分かりやすく解説します。

最初から相手が悪いと決めて叱りつけたり、威圧的な態度をとることを「頭ごなし」といいます。

目上の人が自分よりも下の者に対して見せる態度でもあり、仕事の失敗の理由を聞かず、怒鳴りつけて反論できないようにするのです。

もう一方の「問答無用」は話すだけ無駄と感じるときは最初から論ずることはしません。

利益にならない話であれば最初から取り上げず、無視するのです。

「頭ごなし」の例文

・『上司に頭ごなしに叱られた部下は苛立ちを隠せない』
・『威圧的な顧問は部員を頭ごなしに叱るので敬遠される』

「問答無用」の例文

・『問答無用で1週間の海外出張を上司から命じられた』
・『携帯電話で話していたら教師に問答無用で没収された』

まとめ

まったく理由を聞かず叱り付けるか、最初から会話する必要性がないほど相手にする価値がないといった違いがあります。

どういった違いがあるかに目を向けて使い分けてみるといいでしょう。

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