この記事では、「降りる」と「下がる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「降りる」とは?
「降りる」の「降」は「降格」や「降伏」「降下」「降雪」などに用いられる漢字です。
「降」の意味は、おりる、勝負に負けて従う、ふる、などです。
このような意味を持つ漢字を用いた「降りる」とは、乗り物から外に出ること。
例えば、バスから外に出ることを意味するほか、地位や役職を退く際にも「降りる」を使用します。
そのほか、霧や霜などが発生することも「降りる」と言います。
「降りる」は様々な場面で用いられ、「電車を降りる」や「主役を降りる」「霜が降りる」などといった形で使用します。
また、「降りる」の対義語は「上る」や「登る」、「乗る」になります。
「下がる」とは?
「下がる」の「下」は「下流」や「降下」「下車」「城下」などに用いられる漢字です。
「下」の意味は、した、くだる、さがる、などです。
このような意味を持つ漢字を用いた「下がる」とは、高いところから低いところに移ること。
例えば、「水位が下がる」。
今までよりも低い段階に移ること。
例えば、「階級が下がる」。
上端が固定され他の端が下に向かうこと。
例えば、「ぶら下がる」。
官庁などから許可が与えられること。
例えば、「旅券が下がる」。
後ろへ移動すること。
「内側まで下がる」など、様々な意味を持ちます。
対義語は「上がる」です。
「降りる」と「下がる」の違い
「降りる」と「下がる」の違いを、分かりやすく解説します。
「降りる」は基本的に物理的、空間的な移動を意味する言葉です。
また、地位や立場などに対して用いられる言葉になります。
一方、「下がる」は基本的に高いところから低いところに移ることを意味します。
2つの言葉は同じ言葉として使用することも可能ですが、内容によっては明確に使い分ける必要もあります。
「降りる」の例文
・『今朝は霜が降りて大変でした』
・『大好きな俳優が主役を降りると聞き非常に残念です』
「下がる」の例文
・『大雨で上がっていた近くの川の水位が下がってホッとしました』
・『やっと気温が下がって過ごしやすくなりました』
まとめ
「降りる」と「下がる」は、以上のような点に注意し使い分ける必要があります。