この記事では、「誹謗中傷」と「名誉毀損」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誹謗中傷」とは?
「誹謗中傷」とは根拠のない悪口や嘘を言いふらすことです。
中傷にありもしないことを言いふらして相手の名誉を傷つけることという意味があるので、誹謗中傷も根拠がなかったり事実とは言えないような言葉で相手の社会的価値を傷つける事を指します。
ネット上での他人からの悪口や悪評や批判が誹謗中傷と表現されることも多々ありますが、実際に起きた事件について批判している書き込みは事実に対する悪評なので厳密に言えば誹謗中傷ではありません。
「名誉毀損」とは?
「名誉毀損」とは事実を指摘して他人の社会的価値を下げることです。
自分と関わる全ての人に自分の全てをさらけ出す人はいませんが、特に相手が知る必要のないような自分の立場を悪くする事柄は隠して当然と言えます。
そういった他人の抱えている知る必要のない相手には隠している事実を言いふらしてその人の立場を悪くすることが名誉毀損です。
事実ではありますが事実なら何を言ってもいいというわけでは当然なく、事実だからこそ名誉を傷つけたことを指摘する言葉と言えるでしょう。
「誹謗中傷」と「名誉毀損」の違い
「誹謗中傷」と「名誉毀損」の違いを、分かりやすく解説します。
根拠のない悪口や嘘による悪評を言いふらすことが「誹謗中傷」で、隠していた事実を言いふらして相手の社会的価値を下げることが「名誉毀損」です。
「誹謗中傷」は事実ではない発言によって相手の名誉を傷つけることで、「名誉毀損」は事実によって相手の名誉を傷つけることと言えます。
まとめ
実際には社会的価値の低下に繋がったかどうかという違いもありますが、大まかに言えば事実ではない悪評で名誉を傷つけることが「誹謗中傷」で、「名誉毀損」は事実による悪評で名誉を傷つけることというのが違いと言っていいでしょう。
またこれらが犯罪として認められる場合、「誹謗中傷」は侮辱罪や信用毀損罪になりますが、「名誉毀損」は名誉毀損罪になります。
