この記事では、「快刀乱麻」と「快刀乱麻を断つ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「快刀乱麻」とは?
物事をすっぱり刀で切るように解決するという意味で使われている言葉が「快刀乱麻」【かいとうらんま】です。
その素晴らしい解決の仕方に周囲は驚かされ、素晴らしいと感動すらします。
反対に、いくら頭の良い人であっても難問であれば簡単に答えられないと思うときや、課題を解決するにも時間がかかると感じる場面で使われている言葉です。
「快刀乱麻を断つ」とは?
研いで切れ味を良くして、澄ました刀を用いて絡み合った麻を断ち切ることを「快刀乱麻を断つ」【かいとうらんまをたつ】といいます。
もつれあった麻の糸を刀で切って断ち切る行為から、問題がこじれたとき段取りよく処理するという意味で使うわけです。
語源はもつれた糸を手でほどく子供達の中に、1人だけ簡単に刀で切ってほどいた子がいて、その賢い判断が素晴らしいという意味からきています。
「快刀乱麻」と「快刀乱麻を断つ」の違い
ここでは「快刀乱麻」と「快刀乱麻を断つ」の違いを、分かりやすく解説します。
あっという間に問題を解決するという意味がある四文字熟語を「快刀乱麻」といい、「快刀乱麻を断つ」を省略した言葉です。
もう一方の「快刀乱麻を断つ」は、鋭い切れ味の刀でこんがらがった麻糸をばっさり切る行為を指します。
複数の問題であってもその場で華麗に解決するところが素晴らしいという意味で使われている言葉です。
「快刀乱麻」よりも一発で悩みを切る様を表します。
「快刀乱麻」の例文
・『武術を極めた者であっても難問を快刀乱麻のように解決できない』
・『問題の真実を深堀しては解決して、快刀乱麻と褒められたい』
「快刀乱麻を断つ」の例文
・『快刀乱麻を断つ兄の発想に家族はみな感心して頼りにする』
・『名探偵が快刀乱麻を断つがごとく事件を解決する作品が好きだ』
まとめ
「快刀乱麻」は同じですが、「断つ」が付くとまた違った意味で使う言葉になります。
どのような場面でどう使えばいいかに目を向けて、使いこなしてみましょう。