この記事では、「ささやかながら」と「つまらない物ですが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ささやかながら」とは?
「ささやかながら」とは、相手へ贈り物をするときやイベントを催すとき、「大したものではありませんが」という謙遜の意味で用いられる表現です。
「ささやか(細やか)」には「規模や形が大げさでなく、控えめな様」や「(謙遜して)わずかな様や形ばかりで粗末な様」という意味が含まれています。
「ささやかながら」の使い方
「ささやかながら」は「ささやかながら、お受け取り下さい」や「ささやかながら、どうかお納めください」、「ささやかながらパーティーを催す運びとなりました」のような形で使われています。
「つまらない物ですが」とは?
「つまらない物ですが」とは、相手へ贈り物をするときなど、「大したものではありませんが」という謙遜の意味で用いられる表現です。
「つまらない」には「面白くない」や「興味をひかない」、そして、「大したものではない」などの意味が含まれています。
「つまらない物ですが」という表現ですが、明治時代に出版された「新渡戸稲造」の著作「武士道」に由来しているとされています。
「つまらない物ですが」の使い方
「つまらない物ですが」は「つまらない物ですが、お受け取り下さい」や「つまらないものですが、どうぞ召し上がってください」のような形で使われています。
「ささやかながら」と「つまらない物ですが」の違い
「ささやかながら」と「つまらない物ですが」はどちらも「大したものではありませんが」や「立派なものではありませんが」など謙遜の意味で使われている表現です。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
細かな違いで言えば、「つまらない物ですが」は贈り物の品に対してのみ使われますが、「ささやかながら」は品物以外にパーティなどの催し物に対しても使うことができます。
まとめ
「ささやかながら」と「つまらない物ですが」はいずれも「大したものではありませんが」という謙遜の意味で用いられる表現であり、2語は類義語の関係に当たると解釈できます。
ただし、「つまらない物ですが」が品物を対象に使われるのに対し、「ささやかながら」は品物に加え、催し物を対象に使うことも可能です。