この記事では、「寄る辺」と「よすが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寄る辺」とは?
寄る辺とは、身を寄せる人やところ、頼りにする人やところといった意味を持つ言葉です。
単に身を寄せるのではなく、頼れる存在がいるということを表しています。
寄る辺と書いて「よるべ」と読みます。
寄る辺は古くからある言葉で、古今和歌集の和歌などにも登場します。
現代ではあまり使われておらず、古めかしい印象を持つ人も多いです。
「寄る辺ない」とか「寄る辺のない」など否定の形で使われるのが一般的で、「寄る辺がある」とは言いません。
「よすが」とは?
よすがとは、心のよりどころとか頼れる身寄りといった意味を持つ言葉です。
重要な意味合いを持っていることを表しています。
元々は「寄す処」と書いて「よすか」と呼んでいました。
「寄す」には身を寄せるという意味があり、「処」は場所を表しています。
それが「よすが」に転じたのです。
漢字では「縁」や「便」と書くこともあります。
また、よすがには物事を知る手立てという意味もあり、この場合にも重要な意味があることを表しています。
よすがも古めかしい印象がある言葉で、日常会話で使われることはまずありません。
文章などで使われています。
「寄る辺」と「よすが」の違い
寄る辺もよすがも、頼りにする人や頼りにするところを表す言葉です。
寄る辺は配偶者などパートナーに使用することが多い言葉で、「寄る辺ない」「寄る辺なき」「寄る辺のない」など否定形で使われます。
よすがはよりどころとなる人や場所を指していて、必ずしも配偶者やパートナーというわけではありません。
また、よすがには物事を知る手立てといった意味もあります。
まとめ
寄る辺もよすがも頼りになる人やところを表していますが、寄る辺は配偶者などパートナーに使用するのが一般的です。
よすがは配偶者などパートナー限りません。
また、寄る辺は「寄る辺ない」など否定形で使うのが一般的です。