この記事では、「そろり」と「そろそろ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「そろり」とは?
相手に気付かれないよう足音を立てずゆっくり近づく様子を「そろり」といいます。
寝ている姉に気付かれないよう「そろり」と近づいて毛布を掛けるときや、勉強している息子の後ろを通り過ぎるとき邪魔しないよう静かに通る行動を表すのです。
言葉の語源は歌舞伎であり、役者が舞台上を静かに歩く様子から「そろり、そろり」と連呼して、静かにゆっくりと進むか様を表します。
「そろそろ」とは?
人が静かに足音を立てず通り過ぎる様子を表す言葉が「そろそろ」です。
かなりゆっくりと移動する動作を表す言葉であり、「そろそろと幕が下がる」といった使い方をして、静かに下へ落としていく様子を表します。
また、「そろそろ帰る時間だ」といえば、用事があるので支度して帰る準備に取り掛からないといけない気持ちを伝えるわけです。
「そろり」と「そろそろ」の違い
ここでは「そろり」と「そろそろ」の違いを、分かりやすく解説します。
ゆっくり足音を立てず、静かに歩くとき「そろり」といいます。
相手の邪魔をしないよう静かに動作する様を表すのです。
また、熱いお湯の中に入るとき人は温度を確かめながら加減して入浴するとき足をゆっくり片足ずつ入れます。
もう一方の「そろそろ」は、静かに動作するときの様子を表し、かなり相手を気遣って歩く姿が想像できる言葉です。
また、「そろそろ佳境に入る」というと、あと少しで話の内容が変わる意味で使われています。
「そろり」の例文
・『川の水があまりにも冷たいので、そろりと足を入れた』
・『隣の人に気付かれないようそろりと前を通り、出口へ向った』
「そろそろ」の例文
・『暗くなってきたので、もうそろそろ満月が顔を出す頃だ』
・『学生はそろそろと目の前を通り過ぎて出口へ向った』
まとめ
静かに歩く様子を表す言葉を2つ取り上げましたが、どのような動きをするか動画で確かめてみるのも理解しやすい方法になるでしょう。