「飛沫」と「泡沫」は似ている言葉であり、間違いやすいことで知られています。
この記事では、「飛沫」と「泡沫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「飛沫」とは?
「飛沫」は「ひまつ」や「しぶき」と読む言葉であり、細かく飛び散る水を表す意味があります。
「飛沫」は自然現象として発生するものから、人体のくしゃみや咳によって発生するものも存在します。
一部の感染症はこのくしゃみや咳によってウィルスが伝播するものもあり、こちらは「飛沫感染」という名前で有名です。
「飛沫」を「しぶき」と読む場合には雨水が吹き付けることや雨を示す時に使います。
「泡沫」とは?
「泡沫」は「ほうまつ」や「うたかた」と読む言葉であり、水面に浮かんでいる泡やあぶくを表す意味があります。
「泡沫(ほうまつ)」の場合はこれ以外にも消えていく泡のように儚いものを表す時にも使うことが可能です。
「泡沫候補」は「ほうまつこうほ」と読み、すぐに消えていく立候補を示す時に使います。
「泡沫(うたかた)」と読む場合には儚く消えていく存在を表す時にも使います。
「飛沫」と「泡沫」の違い
「飛沫」は細かく飛び散る水や雨を示す言葉です。
「泡沫」は水面に浮かぶ泡を示す以外にも儚いものを例える時に使います。
「泡沫候補」は「ほうまつ」と読み、「泡沫の夢」は「うたかた」と読みます。
「飛沫」の例文
・『その感染症は飛沫感染することが判明しており、マスクを着けることが推奨されています』
・『水の飛沫までしっかりと撮影できるレンズを購入しました』
「泡沫」の例文
・『その立候補者は泡沫候補と言われていたが、ネットの活動で一躍人気になりました』
・『勇者はその村で泡沫の夢を見たが、最後にはその手にアクセサリーが残りました』
まとめ
「飛沫」や「泡沫」はどちらも泡を示す意味の言葉です。
「泡沫」は「ほうまつ」や「うたかた」と読み、こちらは儚いものを表す時に使います。