見た目の色が違うだけ?それとも成分に違いがある?
この記事では、「アメジスト」と「ラベンダーアメジスト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アメジスト」とは?
紫色が特徴の2月の誕生石です。
主な成分は二酸化ケイ素から出来ています。
面白い特徴としては黄色水晶のシトリンでもある事でしょう。
これは「アメジスト」の熱による化学変化によるものです。
また採掘時には緑透明のプラシオライトも「アメジスト」の一種類です。
産地としてはブラジルのリオグランデ・ド・スル州とマダガスカル共和国が二大産地として有名。
色は千差万別で紫色の特に濃いものは「ディープ・シベリアン」と呼ばれます。
またほとんど紫がない透明の水晶であっても「アメジスト」と呼称される場合が間々あります。
「ラベンダーアメジスト」とは?
柔らかく淡い紫の色が「ラベンダーアメジスト」の名前の由来です。
透明度が低いのが特徴的。
パッと見ただけでは国民的乳酸菌飲料のブドウ味を思わせます。
その実は「ラベンダーアメジスト」という宝石は存在しません。
単に乳白紫色のアメジストの呼称だと言っていいでしょう。
また「ラベンダーアメジスト」と呼ばれはじめたのは近年の事であり、人によっては「ローズ・ド・フランス アメジスト」と呼ぶ方がしっくりくると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「アメジスト」と「ラベンダーアメジスト」の違い
「アメジスト」と「ラベンダーアメジスト」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに「アメジスト」であり、違うのは外見の色だけだと言っていいでしょう。
世界的には「ラベンダーアメジスト」よりも「ローズ・ド・フランス」の呼び名で知られています。
「アメジスト」は加熱してシトリン化する事で有名な通り、色も透明感も千差万別。
「ラベンダーアメジスト」は名称であるため販売者により定義はさらに曖昧。
透明度が低いのが特徴で乳白紫色に美しく濁った物を呼ぶ一方で極めて透明感の高いピンクに近い水晶も「ラベンダーアメジスト」と呼ばれます。
まとめ
「アメジスト」は紫水晶であり、色は400度〜500度で加熱すると黄水晶・シトリンになります。
また産出段階で緑透明のものはプラシオライトになります。
一方で「ラベンダーアメジスト」は色が淡い紫・乳白紫色で透明度の低い「アメジスト」の別称。
世界的には「ローズ・ド・フランス」の呼び名で浸透しています。
2つの「アメジスト」の違いは色の違いだけでした。