夏休みに長期にわたってリゾート地などで過ごす人も多いでしょう。
そんな時はついつい羽目を外してしまって、その地方の海などにごみを捨てるようなこともやってしまいがちです。
そのようなことを戒めるために「立つ鳥跡を濁さず」という言葉を使うことがあります。
それでは、この「立つ鳥跡を濁さず」とはどのような意味でしょうか。
また、「飛ぶ鳥跡を濁さず」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「立つ鳥跡を濁さず」と「飛ぶ鳥跡を濁さず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「立つ鳥跡を濁さず」とは?
「立つ鳥跡を濁さず」とは、「たつとりあとをにごさず」と読み、一般的にはそれまでいた場所を離れるときはきれいなままで立ち去るということを表す言葉です。
ここで使われている「立つ」とは「出発する」ということで、「跡を濁さず」とは、「それまで居た場所を汚さない」という意味です。
「飛ぶ鳥跡を濁さず」とは?
「飛ぶ鳥跡を濁さず」とは、「とぶとりあとをにごさず」と読み、一般的にはそれまでいた場所を離れるときはきれいなままで立ち去るということを表す言葉です。
「飛ぶ」とは文字通り「飛んで行く」であり、他は前述の表現と同じです。
「立つ鳥跡を濁さず」と「飛ぶ鳥跡を濁さず」の違い
「立つ鳥跡を濁さず」と「飛ぶ鳥跡を濁さず」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、自分がいた場所はきれいにして去るのが良いという意味でつかわれるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、そもそも「飛ぶ鳥跡を濁さず」のほうは誤用、つまり間違いであるという主張が存在するということです、実際にその意見は言語学者を中心に多いのですが、実情としてすでに両方が一般で使われているということもあり、両方を載せている辞書もあります。
したがって、ここは微妙ではあるのですが、両方正しいとすると、意味や使い方の違いはまったく無いということになります。
「立つ鳥跡を濁さず」の例文
・『立つ鳥跡を濁さずというように、きれいにして帰りましょう』
・『立つ鳥跡を濁さずは汚さずではありません』
「飛ぶ鳥跡を濁さず」の例文
・『飛ぶ鳥跡を濁さずは立つ鳥跡を濁さずと同じ意味です』
・『飛ぶ鳥跡を濁さずという表現が誤りであるという主張もあります』
まとめ
この記事では、「立つ鳥跡を濁さず」と「飛ぶ鳥跡を濁さず」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。