「古刹」と「名刹」の違いとは?分かりやすく解釈

「古刹」と「名刹」の違いとは?違い

名所旧跡の紹介などでよく耳にする言葉「古刹」「名刹」はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「古刹」「名刹」の違いを解説します。

「古刹」とは?

「古刹」とは、「長い歴史を持つ寺院」を意味する言葉です。


「古刹」の使い方

「古刹」「刹」という漢字はサンスクリット語の発音に当てられた漢字で「旗」「柱」を意味します。

修行を積んだ僧侶が苦労の末に仏法を得ると先端に旗を取り付けた柱を立て遠方の人にもわかるように知らせたことから「刹」が寺院を意味するようになったとされています。

「古刹」は開かれてから長い歴史を持つ古い寺院を表す言葉です。

具体的に開かれてから何年以上という基準はありませんが、他の寺院と比較してひときわ古い歴史を持つ寺院を指して「古刹」と表現します。


「名刹」とは?

「名刹」とは、「名前が知られた有名な寺」を意味する言葉です。

「名刹」の使い方

由緒正しい寺院や名品を持つ寺院など寺院の存在が多くの人に知られている有名な寺院を指します。

一般的な寺院と比べて特に名高く遠方からわざわざ人が訪れるような名所になる寺院を指して「名刹」と表現します。

著名人によって建立された寺院など多くの人に名前を知られる要素を持つ寺が「名刹」です。

「古刹」と「名刹」の違い

「古刹」「名刹」の違いは「評価の基準」です。

寺院の歴史の長さで評価したのが「古刹」で、寺院の地名度や評判で評価したのが「名刹」という違いで区別されます。

長い歴史を持ち多くの人に知られている寺院は「古刹」であり「名刹」でもあります。

「古刹」の例文

・『古刹を訪ねる』
・『千年以上の歴史を持つ古刹』

「名刹」の例文

・『観光客が大勢訪れる名刹』
・『関西地方の名刹を巡る旅』

まとめ

「古刹」「名刹」はどちらも価値が高いとされる寺院ですが評価の基準が異なります。

ごく普通に使われている表現なのでそれぞれの正しい意味と違いを知っておきましょう。

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