お粥の種類として「五分粥」と「七分粥」があります。
2つのお粥はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「五分粥」と「七分粥」の違いを解説します。
「五分粥」とは?
「五分粥」とは、「米1に対して水10の分量で炊く粥」のことです。
「五分粥」の使い方
米などの穀物を水で柔らかく炊き上げる料理を「粥」といいます。
米が貴重だった時代は麦やひえなどの雑穀で作る粥が広く食べられていましたが、現代ではほとんどが米を使って作ります。
普通に米を炊くのに比べて柔らかく煮上がる粥は消化がよく胃腸が弱っている時などによく作られる料理です。
独特の食感を好む人も多く、独立したメニューとして味を楽しむ目的でも作られています。
粥は使用する水の量によって柔らかさが変わり、米と水の比率によってそれぞれ区別されています。
米1に対して水5の分量で炊く基本の粥が「全粥」で、米1に対し水10で炊く粥が「五分粥」です。
全粥の倍の水を使用しているのでとても柔らかく、胃腸の弱っている人などに作る消化しやすいお粥です。
「七分粥」とは?
「七分粥」とは、「米1に対し水7の分量で炊く粥」のことです。
「七分粥」の使い方
全粥からさらに水を増やして作るおかゆです。
米粒はそれなりに形を保っており食感も感じられます。
「五分粥」と「七分粥」の違い
「五分粥」と「七分粥」の違いは「水の量」です。
米1に対し水10で作るのが「五分粥」で、米1に対し水7で作るのが「七分粥」です。
どちらも全粥よりも柔らかいお粥ですが、水をたくさん使う「五分粥」のほうが「七分粥」よりも柔らかく仕上がります。
水の分量が多いほど消化しやすくなるため病気などで胃腸が弱っている人にはまず「五分粥」を与え回復の様子を見ながら徐々に「七分粥」から全粥、普通のご飯と水を減らしていき米粒の形が残る食事へと切り替えていきます。
まとめ
「五分粥」と「七分粥」は水の分量の違いで区別されます。
米粒の形など見た目の違いもありますが基準はレシピの違いなので覚えておきましょう。