「火花」と「火の粉」の違いとは?分かりやすく解釈

「火花」と「火の粉」の違いとは?違い

この記事では、「火花」【ひばな】と「火の粉」【ひのこな】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「火花」とは?意味

左右前後に放射状に飛び散る火の粉を「火花」【ひばな】といいます。

焚き火をしていると、パチパチという音とともに左右に飛び散る小さな火の粉が舞い上がりますが、その小さな塊のことを微火玉と表します。

夜空に放射状の花模様を描くそのさまに似ているところから「火花」と呼ぶわけです。

このことから、チッチッと音を立てて電気がショートするときや、電車が勢いよくブレーキを踏むとき、ライターに火を着火するときに出る火の塊を「火花」といいます。


「火の粉」とは?意味

焚き火をしたとき、音を立てて高く飛び散る粉を「火の粉」【ひのこな】といいます。

火災が起きたときは木が燃えて「火の粉」が天高く舞い上がるようにして飛び散り、風に乗って遠くに飛び火して隣家が次々と燃えていき、ますます「火の粉」が舞う光景は恐ろしいでしょう。

火が勢いよく燃え出すと赤い粉のようなものがふわりと舞い上がり、勢いよく飛び散る火片の粉になるのです。

この「火の粉」は、風が吹くと飛び散って枯れ葉に燃え移り、勢いよく火が広がっていきます。


「火花」と「火の粉」の違い

「火花」「火の粉」の違いを、分かりやすく解説します。

鉄を溶接するときや、電車の車輪がレールと擦れるときに出る火の塊を「火花」といいます。

このことから、敵対する者と目を合わせたとき、「火花を散らすほどのにらみ合い」して、いかに憎しみ合い、睨みあっているか表す言葉になるわけです。

もう一方の「火の粉」は、まるで生きているかのように勢いよく舞い散っては消えていくものであり、数が増えることで力を持った「火花」になるという違いがあります。

「火花」の例文

・『今日の剣道は、火花を散らすほどの熱い戦いだった』
・『美しく見える火花は、ときに火災の原因になるので気をつけたい』

「火の粉」の例文

・『火の粉が飛び散る光景は幻想的だが、火災の原因になるので注意したい』
・『焚火していると火の粉が飛び散ったので、すぐに水で消した』

まとめ

どちらも焚火しているときにだけ見える火を指すものですが、少し意味合いが違ってきますので、うまく自分なりに使い分けてみるといいでしょう。

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