この記事では、「歌謡曲」と「演歌」の違いについて紹介します。
歌謡曲とは?
歌謡曲とは、1970年代から1990年代にかけて流行した日本のポピュラー音楽のことをいいます。
元々、歌謡曲は明治時代にアメリカやヨーロッパ等の国々から入ってきた音楽を指す言葉でした。
その後、欧米の音楽だけではなく日本のポピュラー音楽全般を指すようになりました。
昭和の初め頃までは流行歌と呼ばれることもありましたが、流行していない曲も流行歌とするのはおかしいという意見があり歌謡曲と呼ぶようになったです。
ちなみに1990年代以降のポピュラー音楽は、J-POPと呼ばれています。
演歌とは?
演歌とは、歌謡曲の中でも小唄や民謡といった日本の伝統的な音楽の要素を含んだ歌のことをいいます。
演歌という名称の由来は、明治時代の演説歌にあります。
自由民権運動の一環として、政府への批判を歌にしたのが演説歌です。
それが大衆化され、演歌というジャンルが確立しました。
演歌の特徴には、小節(こぶし)を使った歌唱法が挙げられます。
また、男女の情愛や義理、人情、悲哀といった題材をテーマにした歌が多く、日本人特有の繊細な表現が随所に見られます。
歌謡曲と演歌の違い
歌謡曲は日本のポピュラー音楽で、演歌もその中の1つのジャンルになります。
歌謡曲には、アイドルが歌うアイドル歌謡や歌謡ロック、テクノ歌謡など色々あります。
松田聖子や中森明菜、ピンクレディー、キャンディーズ、郷ひろみ、沢田研二などが歌謡曲を歌って人気を博しました。
1990年代以降はJ-POPと呼ぶことが多くなったので、歌謡曲とはいいません。
それに対して演歌は、演歌として1つのジャンルを築いているので最近リリースされた歌もJ-POPではなく演歌と呼びます。
まとめ
1970年代から1990年代にかけて流行した日本のポピュラー音楽を歌謡曲といい、その中の1つのジャンルが演歌になります。