この記事では、「藁をも掴む」と「藁にもすがる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「藁をも掴む」とは?
かなり切羽詰った状況に陥ったときの危険を回避するという意味で使われている言葉が「藁をも掴む」【わらをもつかむ】です。
泳いでいて溺れそうになった人が目の前にある切れそうな藁を掴み、助かろうとしたことが元になっていることわざです。
このような意味から、貧困に喘ぐ人が、とりあえず掴めるものを探して必死に頼って現状を打開します。
それほど倒産しそう、危険な状態を脱却するため人や物に頼りたくなる気持ちを表すのです。
「藁にもすがる」とは?
もう後がないという切羽詰ったとき、人は何でもいいのですがりたいと思う気持ちを「藁にもすがる」【わらにもすがる】といいます。
頼りになるのなら知らない人でも、怪しい金融会社でいいのからすがる気持ちを強く出している言葉です。
例えば、窮地に立たされた人や、この先が無いと感じた者は切れそうな藁でさえ頼りにして、現状から逃れたいと思います。
「藁をも掴む」と「藁にもすがる」の違い
ここでは「藁をも掴む」と「藁にもすがる」の違いを、分かりやすく解説します。
厳しい現状から抜け出すため、何でもいいから掴みたい気持ちを「藁をも掴む」といいます。
会社が倒産しそうなとき、お金を貸してくれたり、良い提案する人を頼りにするといった意味で使われている言葉です。
もう一方の「藁にもすがる」はかなり後がないといった切羽詰った状況で、誰でもいいので人に助けてもらいたいと思うとき使います。
「藁をも掴む」の例文
・『店が潰れそうなとき、藁をも掴む思いで弟は親戚を頼った』
・『会社が倒産しそうになり、社長は藁をも掴む思いで人からお金を借りた』
「藁にもすがる」の例文
・『藁にもすがる思いで知人を頼れば、何とか窮地から抜け出した』
・『赤字続きの店長は藁にもすがる思いでお金を募った』
まとめ
「藁」という漢字は同じことわざですが、「掴む」と「すがる」に違いがあります。
どのような意味があるか言葉を学び、うまく使い分けてみるのもいい学習方法となるでしょう。