この記事では、「実力拮抗」と「実力伯仲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実力拮抗」とは?
実力拮抗とは、実力がほぼ等しいもの同士が張り合っていることをいいます。
拮抗には、互いの力に優劣はなく張り合うという意味があります。
拮抗は本来「けっこう」と読みますが、「きっこう」という方が定着しています。
そのため慣用的な読み方とされているのです。
実力拮抗は、実力が互角であることを表しています。
「実力伯仲」とは?
実力伯仲とは、2人の間で実力の差がなく優劣をつけるのが難しいことをいいます。
伯仲とは元々、長男と次男のことを表す言葉でした。
長男と次男は歳が近く、実力もそれ程違わないことから差がないことを表すようになりました。
また、実力伯仲にはどちらも優れていて優劣をつけるのが難しいという意味もあります。
「実力拮抗」と「実力伯仲」の違い
実力拮抗も実力伯仲も、2人の間で実力の差がないことを意味する言葉です。
拮抗は同じくらいの力の者同士が張り合っている様子を表しており、伯仲は差がないことを表しています。
実力拮抗には、張り合っているというニュアンスが含まれます。
実力伯仲の場合、優劣をつけるのが難しいという意味で使われています。
また、四字熟語として知られているのは実力伯仲の方で、実力拮抗は四字熟語としてはあまり使われていません。
実力拮抗という使い方をすることもありますが、実力が拮抗しているとか、実力の拮抗といった使い方をする方が多いです。
「実力拮抗」の例文
・『実力拮抗の両選手に注目が集まっている』
「実力伯仲」の例文
・『彼らは実力伯仲なので、今度の試合ではどちらが勝つが本当に分からない』
まとめ
実力拮抗も実力伯仲も、二者の間で実力に差がないことを表しています。
張り合っているというニュアンスがあるのが実力拮抗で、実力差がないので優劣をつけるのが難しいという意味なのが実力伯仲の方です。