この記事では、「一網打尽」と「一攫千金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一網打尽」とは?
ひと網で周囲の魚や鳥獣をすべて捕えるという意味です。
そこから、悪人や犯人をいっぺんに捕えることという意味にもなります。
「一網」は「いちもう」と読みます。
ここでは、ひと網という意味で用いています。
「打尽」は「だじん」と読み、ここでは捕え尽くすという意味になります。
ある宝石店に強盗が入りました。
犯人は複数人いて、現在探しているところです。
あるとき、そのグループに関する有力な情報を手に入れました。
それをもとに犯人を特定したところ、グループすべての人を捕まえることができました。
ひとりひとり犯人を特定して捕まえたのではなく、いっぺんに捕えてしまったのです。
このような、いっぺんに捕えるさまを意味します。
「一攫千金」とは?
苦労をせずに一度に大きな利益を得ることという意味になります。
「一攫」は、ひとつかみという意味です。
「千金」は千円といった意味ではなく、大きな金額を意味しています。
一般的な会社員の場合だと、決まった給料が毎月支払われます。
この金額は、大金といえるほどではないはずです。
大きな金額ではなく、また苦労をしていないわけではないので、この言葉が意味するものではありません。
宝くじの一等に当選すると、何億円という金額を手に入れることができます。
一度に大きな金銭を得ています。
そのさまをこの言葉は意味します。
「一網打尽」と「一攫千金」の違い
「一網打尽」と「一攫千金」の違いを、分かりやすく解説します。
一度にという意味合いを持つ点は似ていますが、2つの言葉の意味は異なります。
前者は、いっぺんに悪人や犯人を捕らえることです。
後者は、一度に大きな利益を得ることです。
何をつかむのかという点に違いがあります。
まとめ
一度にという意味合いが似ていますが、犯人を捕らえることなのか、利益を得ることなのかという点に違いがあります。