「嘘も方便」と「口も方便」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「嘘も方便」と「口も方便」の違いとは?違い

嘘をつくことは確かに悪いことであるのは多くの人がわかっていますが、それでも生活する上でのちょっとした嘘は「嘘も方便」ということで許されると思っています。

それでは、この「嘘も方便」とはどういう意味でしょうか。

また、「口も方便」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「嘘も方便」「口も方便」の違いを分かりやすく説明していきます。

「嘘も方便」とは?

「嘘も方便」とは、「うそもほうべん」と読み、結果として良い方向に進むのなら多少の嘘も許されるという意味で使われる言葉です。

元々は仏が人々に教えを説くときに、理解しやすいように多少真実ではない表現も使ったということからきています。


「口も方便」とは?

「口も方便」とは、「くちもほうべん」と読み、結果として良い方向に進むのなら口から出るちょっとした嘘も許されるという意味で使われる言葉であると、信じている人がいるようです。

前述の「嘘も方便」と同じ形をしていることから同じ意味なのではないかという理解です。

しかし、これには大きな問題があります。

それに関しては次の項で説明します。


「嘘も方便」と「口も方便」の違い

「嘘も方便」「口も方便」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、良い結果を招くのなら多少の嘘も許容できるという意味であるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、実は「口も方便」という言葉は存在していません。

つまり誤用ということです。

おそらく、「嘘も方便」「口から出まかせ」のような表現を混同したことによるものと思われます。

「嘘も方便」の例文

・『嘘も方便とはよく言ったものです』
・『今回のやり方は効果があったので嘘も方便だということで許されます』

「口も方便」の例文

・『口も方便とは存在しない言い方です』
・『口も方便とは間違った表現です』

まとめ

この記事では、「嘘も方便」「口も方便」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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