この記事では、「つるべ落とし」と「日が傾く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「つるべ落とし」とは?
「つるべ落とし」を漢字で書くと「釣瓶落とし」になります。
この「つるべ」とは、井戸水をくむために使用する縄や竿などの先端に付けておろす桶を指します。
井戸に落とす「つるべ」は真っ直ぐに速く落ちることから、秋の日はたちまち日が落ち暮れてしまうことを例えて「つるべ落とし」と言います。
そのほか、物の相場が急落する際にも「つるべ落とし」が用いられるほか、人を食べる妖怪のことを「つるべ落とし」という地域もあります。
「日が傾く」とは?
「日が傾く」とは、太陽が沈んでいく様子を意味します。
日が沈む時間帯を意味し、言い換えれば、「日が暮れる」や「夕暮れ」「日暮れ」「日没を迎える」「夕暮れ時になる」などが「日が傾く」となります。
「日が傾いてきたので帰りましょう」は、夕暮れ時になり暗くなってくるので帰りましょうといった言葉がけになります。
「つるべ落とし」と「日が傾く」の違い
「つるべ落とし」と「日が傾く」の違いを、分かりやすく解説します。
「つるべ落とし」と「日が傾く」は、どちらも太陽が沈むことを意味する言葉です。
そのうえで、「日が傾く」には太陽が沈んでいく様子を意味するだけになりますが、「つるべ落とし」の場合は、秋の日はたちまち日が落ち暮れてしまうことを例えた言葉になります。
俳句の秋の季語としても用いられることがある言葉になります。
加えて、物の相場が急落することや妖怪を意味する「つるべ落とし」になります。
「つるべ落とし」の例文
・『秋になると、つるべ落としのため部活が早く終了します』
・『ここ数日の株価の値動きは、つるべ落としのようです』
「日が傾く」の例文
・『夏も終わり日が傾く時間が早くなりました』
・『子どもの頃、母親にはよく、日が傾くまでに帰ってくるように言われました』
まとめ
「つるべ落とし」と「日が傾く」は同じ太陽が沈んでいく様子を意味する言葉でも、以上のような違いのある言葉になります。