「テーゼ」と「テーマ」は意味を間違いやすい言葉として知られています。
この記事では、「テーゼ」と「テーマ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「テーゼ」とは?
「テーゼ」とはある観念をまとめて表現したものであり、哲学用語として主に使われています。
「テーゼ」は定立や措定とも呼ばれており、これらは肯定的な判断や命題を作る際に重要となります。
「テーゼ」の反対語は「アンチテーゼ」であり、こちらは命題や理論、主張などに反対や否定する内容を示す時に使う言葉です。
「テーマ」とは?
「テーマ」は主題を表す言葉であり、語源はドイツ語となっています。
「テーマ」は作品や文章を作る際に重要な項目であり、これが定まっていないと具体的な内容を展開するのが難しくなります。
「テーマ」は言葉以外にも芸術作品やデザイン、建築物などの題材を表す時にも使うことが可能です。
創作におけるテーマは様々な種類があり、王道の「テーマ」から奇をてらった「テーマ」など色々なものから選ぶことが可能です。
読書感想文や批評などは作品の「テーマ」をしっかり理解した上で書くことが必要になります。
「テーゼ」と「テーマ」の違い
「テーゼ」は特定の観念をまとめたものであり、哲学用語であることから一般的な会話ではあまり使われません。
「テーマ」は主題や題材を表す言葉であり、仕事や創作など様々な場面で使うことが可能です。
「テーゼ」の例文
・『その論文に書かれたテーゼはとても難しいので教授に解説してもらいました』
・『有名なアンチテーゼについて調べています』
「テーマ」の例文
・『この作品のテーマは人類の未来について具体的に描かれており、見事な洞察力があると思いました』
・『テーマに沿ってトークする番組には賢い司会者が必要です』
まとめ
「テーゼ」と「テーマ」は似ている言葉ですが、日常的には「テーマ」の方がよく使われています。
「アンチテーゼ」は物事に反対する時によく使われています。