「ぐう聖」と「ぐう有能」はいずれもネットスラングの一部ですが、それぞれの意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「ぐう聖」と「ぐう有能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぐう聖」とは?
「ぐう聖」は「ぐうの音も出ないほどの聖人」を短縮した言葉です。
「ぐうの音も出ない」には「反論や弁解の余地がない」という意味が、「聖人」には「学識や人徳が高く理想的な人物として尊敬される人」という意味があることから、「ぐう聖」は「文句のつけようがないほど素晴らしい人物」といった意味で使用されています。
なお、「ぐう聖」は、ネット掲示板2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)内にある「なんでも実況ジュピター」というスレッドで誕生した「ぐう畜生」というネットスラングが由来となっています。
同スレッドに書き込まれた「ぐうの音も出ないほどの畜生だな」というコメントが「ぐう蓄」と略され、その後「ぐう聖」や後述する「ぐう有能」などの言葉が生まれました。
「ぐう有能」とは?
「ぐう有能」は「ぐうの音も出ないほど有能」を短縮した言葉で、「全く太刀打ちできないほどに有能なこと」という意味があります。
先述した「ぐう聖」と同じく、「ぐう蓄」から派生したネットスラングのひとつです。
「ぐう聖」と「ぐう有能」の違い
「ぐう聖」と「ぐう有能」も、ネット掲示板から生まれたスラング「ぐう蓄」の派生語ですが、それぞれの意味に違いがあります。
「ぐう聖」は「ぐうの音も出ないほどの聖人」を短縮した言葉で、主に「文句のつけようがないほど素晴らしい人物」という意味で用いられます。
一方、「ぐう有能」は「ぐうの音も出ないほど有能」の略語にあたり、「自分ではとうてい勝てないほどに有能なこと」という意味で使用されています。
「ぐう聖」の例文
「ぐう聖」は「聖人のような人格者」や「文句のつけようがないほど素晴らしい人物」に対して用いられます。
ネットスラングなので、ネット用語に馴染みのない人には意味が伝わらない可能性があります。
・『高級店の食事を奢ってくれた上に、タクシー代まで払ってくれる彼はぐう聖だ』
・『ぐう聖な上司に恵まれたおかげで、今は仕事がとても楽しい』
「ぐう有能」の例文
「ぐう有能」は「自分が全く勝てないほどに有能なこと」に対して使用される言葉です。
こちらもネットスラングになるため、使用する相手や状況に配慮が必要です。
・『後輩がぐう有能すぎてヘコむ』
・『うちで飼っているウサギはお手をするほどぐう有能だ』
まとめ
「ぐう聖」は「反論の余地がないほど素晴らしい人」、「ぐう有能」は「弁解する余地がないほど有能」という意味があります。
両者ともネットスラングなので、使用する際は状況や相手に注意しましょう。
ぜひ参考にしてください。