この記事では、「悲憤梗概」【ひふんこうがい】と「悲歌梗概」【ひかこうがい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「悲憤梗概」とは?
信じていた社会の不正に怒りを感じ、憤慨する気持ちを通り越して悲しむ状況を「悲憤梗概」【ひふんこうがい】といいます。
嘘がなく、誠心誠意を持って政治に取り組むと考えない政治家に憤りを感じた人の嘆きを表す言葉です。
また、腐敗した政治体制が改善されることもなく、悲しみ嘆くといった状態を示します。
「悲歌梗概」とは?
世の中の憤りを悲しく思い、嘆くように歌うことを「悲歌梗概」【ひかこうがい】といいます。
社会を見下し、人々を不安にする者に対して憤る気持ちに包まれて人は嘆くわけです。
また、いかに自分が人よりも運がなく、悲惨な人生を送る現状に悲しむといった状況を示せる言葉でもあります。
とくに、仕事上で失敗したり、うまくいかないとき自分の悲しい気持ちを示すわけです。
「悲憤梗概」と「悲歌梗概」の違い
「悲憤梗概」と「悲歌梗概」の違いを、分かりやすく解説します。
不正に金を使ったり、国民を悲しませる腐敗した政治に対して憤る気持ちを「悲憤梗概」といいます。
ひどい行いをする政治家に対し、国民の期待を裏切る信用できない政治家に対して悲しむ気持ちを表すのです。
もう一方の「悲歌梗概」は嘘つきや悪い行いする者の方が力を持ち、真面目に生きている人の方が悲惨な目に遭う世の中に酷く憤りを持つ人の嘆きを示すといった違いがあります。
「悲憤梗概」の例文
・『腐敗した政治に悲憤梗概を持つ民が集まって声を挙げた』
・『政治家の傲慢な態度と勝手なやり方に悲憤梗概する』
「悲歌梗概」の例文
・『妊婦がいる前で煙草を大量に吸う者に悲歌梗概した』
・『税金を使って浮気した政治家が辞職しないことに悲歌梗概する』
まとめ
似たような漢字を使っている四文字熟語ですが、意味や使い方に違いがありますので、どのような状況であるか見てうまく使い分けてみるといいでしょう。