「朝廷」と「幕府」の違いとは?分かりやすく解釈

「朝廷」と「幕府」の違いとは?違い

この記事では、「朝廷」「幕府」の違いを分かりやすく説明していきます。

「朝廷」とは?

「朝廷」とは天皇が中心となって政治を行う場所や組織です。

元々は古代中国の政治形態を学習し真似した組織であり、日本以外の国でも漢字文化圏で君主を中心に臣下と政治を執り行う政府を指します。

日本の「朝廷」に参加していたのは天皇やその親戚である皇族と天皇に認められた貴族たちです。

日本の君主は数千年前から天皇でしたが政治を実際に取り仕切るのは他の組織ということも多かったですが、「朝廷」が創設されて以来1868年の王政復古で解散されるまで政治組織として存在し続けていました。


「幕府」とは?

「幕府」とは征夷大将軍が中心となって政治を行う場所や組織です。

源平合戦で平氏を滅ぼした源頼朝が武家社会中心の政治組織として創設したのが始まりであり、将軍家の力が衰える度に打ち倒され解散させられています。

「幕府」に参加していたのは天皇に認められた征夷大将軍を始め武家の人間だけです。

征夷大将軍こそ天皇によって任命されていますが他の構成員たちは天皇ではなく征夷大将軍によって参加を認められています。


「朝廷」と「幕府」の違い

「朝廷」「幕府」の違いを、分かりやすく解説します。

天皇が中心となって政治を行うのが「朝廷」で、征夷大将軍が中心となって政治を行うのが「幕府」です。

「朝廷」は天皇や皇族や貴族が所属して政治を執り行っていましたが、「幕府」では征夷大将軍と武家という武士の人間だけで政治が執り行われており皇族や貴族は政治的に一切関わっていません。

まとめ

「朝廷」は千年以上続いていたのに対し「幕府」は設立と解散を何度か繰り返していたという違いもありますが、一番大きい違いはどういった人たちが政治を執り行っていたかです。

「朝廷」は天皇や貴族が政治を行うための組織というのに対し、「幕府」は武士が政治を行うための組織になります。

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