中国の兵法の中に「風の如し」という表現があり、日本の戦国時代の武将である武田信玄も引用していることで知られています。
それでは、この「風の如し」とはどういう意味でしょうか。
また、「風林火山」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「風の如し」と「風林火山」の違いを分かりやすく説明していきます。
「風の如し」とは?
「風の如し」とは、「かぜのごとし」と読み、「風のようである」ということをあらわす言葉です。
後にも出てくるように「孫子」に記載されている「そのはやきこと風のごとく という表現から来ています。
意味としては「風のように素早く動く」というものです。
2. 「風林火山」とは? 「風林火山」とは、「ふうりんかざん」と読み、中国の「孫子」に記述されている戦い方をあらわす言葉を略したものです。
前述の表現を含めると、「そのはやきこと風の如ごとく、そのしずかなること林の如く、しんりゃくすること火の如く、動かざること山の如し」という言葉を略したものです。
一般的には、変幻自在に行う戦い方のことだと言われています。
「風の如し」と「風林火山」の違い
「風の如し」と「風林火山」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「孫子」に表れている兵法のことであるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、すでに説明したように「風林火山」の「風」の部分の最後の表現が「風の如し」であるということになります。
多くの場合は、「風林火山」のすべてをひっくりめて「優れた兵法」という認識で、その中の最初のひとつである「風の如し」でそれを代表していることが多いということになります。
「風の如し」の例文
・『速いことは風の如しとはよく言ったものです』
・『風の如しとは元々戦い方のことです』
「風林火山」の例文
・『甲斐の武田の旗には風林火山の文字があります』
・『風林火山は孫子から来ています』
まとめ
この記事では、「風の如し」と「風林火山」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。