この記事では、「不偏不党」と「中立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不偏不党」とは?
「不偏不党」は「ふへんふとう」と読みます。
「不偏不党」は、「いずれの主義や党派にも加わらないこと」、また「公正で中立な立場を取ること」という意味があります。
誰かの仲間や党派などに加わらず、公正で中立な立場を取るような場合、「不偏不党」という言葉を使います。
「中立」とは?
「中立」は「ちゅうりつ」と読みます。
「中立」は、「対立するどちらの側にも味方しないこと」という意味があります。
2つの勢力が争っているような場面で、どちらの味方もしない立場の人や組織に対して「中立」という言葉を使います。
特定の思想や立場を取らずに、中間に立つ様子を、「中立」と呼びます。
「不偏不党」と「中立」の違い
「不偏不党」と「中立」の違いを、分かりやすく解説します。
「不偏不党」は、「いずれの主義や党派にも加わらないこと」という意味があります。
一方の「中立」は、「対立するどちらの側にも味方しないこと」という意味があります。
このように、2つの言葉はよく似た意味があります。
しかし「不偏不党」は、より政治の場面で使われやすい言葉なのに対して、「中立」は、政治だけでなく、日常的な場面でも使われることが多い言葉という違いがあります。
より適用範囲が広い言葉が「中立」だと覚えておくといいのではないでしょうか。
「不偏不党」の例文
・『彼は不偏不党で、独立した地位を築いている』
・『いつまでも不偏不党では、出世できない』
「中立」の例文
・『彼は中立な立場だから、相談相手にぴったりだ』
・『両親が喧嘩をしている時、私はいつだって中立だ』
まとめ
「不偏不党」と「中立」の違いについて見てきました。
2つの言葉には共通の意味がある、似た言葉です。
しかし、使用する場面に大きな違いがあることが分かりました。
2つの言葉を使う場面を知ることで、上手に使い分けることができるようになるのではないでしょうか。