この記事では、「緩徐」と「緩慢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緩徐」とは?
「緩徐」の読み方は「かんじょ」です。
意味は、ゆるやかで静かなさま。
動作などがゆっくりしているさま。
になります。
動作などがゆったりで静かなことを「緩徐」と言います。
簡単に言えば、「ゆっくり」や「ゆるり」「徐々に」「のろのろ」などになります。
また、「緩徐」を用いた言葉には「緩徐楽章」や「緩徐相」「緩徐な発育」「緩徐進行型」「緩徐化」などがあります。
「緩慢」とは?
「緩慢」の読み方は「かんまん」です。
意味は、動きがゆったりしてのろいこと。
また、物事の処理の仕方が手ぬるいこと。
つまり、扱い方があまい、やり方が効率的ではない、ことを意味します。
「緩慢」の「慢」には、単に緩やか、遅い、といった意味だけでなく、怠る、怠ける、侮る、といった意味があります。
そのため、単に動きがゆったりしているといった意味ではなく、そこには、のろい、効率が悪い、といった意味が含まれる言葉になります。
簡単な言葉で言えば、「不精」や「だらしない」「底抜け」「だらだら」などになります。
「緩徐」と「緩慢」の違い
「緩徐」と「緩慢」の違いを、分かりやすく解説します。
「緩徐」と「緩慢」は、どちらも、「ゆっくり」を意味する言葉です。
ただし、「緩徐」の場合は、単に動作などがゆっくりしているさまを意味する言葉ですが、「緩慢」は異なります。
「緩慢」の場合は、処理の仕方があまい、効率的ではない、といった意味もあり、言い換えると、「不精」や「だらしない」と言え、あまり良い意味を持つ言葉ではありません。
「緩徐」の例文
・『緩徐に進行すると聞いていた疾患にも関わらず、父の場合は進行がとても早かった』
・『我が子の発育は緩徐で色々と心配は尽きませんでした』
「緩慢」の例文
・『緩慢な処理のお陰で大変な目に合いました』
・『今思うと、私の学生生活は緩慢だったと思う』
まとめ
「緩徐」と「緩慢」の違いは以上です。
特に「緩慢」を使用する際には意味を踏まえ注意が必要です。