この記事では、「当然のこと」と「必然のこと」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「当然のこと」とは?
すべての人が言うまでもなく、そのような結果になる状況を「当然のこと」【とうぜんのこと】といいます。
当たり前といった意味がある「当然」に「のこと」を掛け合わせればより確実性が高い状況を表せるのです。
道理にかなった結果になるのは当たり前であり、そのようになるのも必然的な状況であると伝えられる言葉になります。
「必然のこと」とは?
必ずそのような結果になると予測されるとき使う言葉が「必然のこと」【ひつぜんのこと】です。
絶対に他のようにはならないと思う状況を指します。
使い方としては、「努力しなければ認められないのは必然のことだ」というように、なまければ絶対に悪い方向に事が進むのです。
他にも戦国時代において権力争いは必ず起き、武将が争っては力の強さを競うという意味で使われています。
「当然のこと」と「必然のこと」の違い
「当然のこと」と「必然のこと」の違いを、分かりやすく解説します。
そのような結果になるのは当たり前という意味で使われている言葉が「当然」です。
ほとんどの人が考える基準を元にして物事を考えたとき、必ず元の状況を見ても結果はそうなると分かる状況で使われています。
もう一方の「必然のこと」は、必ず結果はそうなると伝えられる言葉です。
人の忠告を素直に聞き入れなかったり、なまけていれば悪い結果になるといった状況を指します。
「当然のこと」の例文
・『人を刃物で傷つけたら刑罰を与えるのは当然のことだ』
・『当然のことながら、免許証が無ければ運転はできない』
「必然のこと」の例文
・『経験を積まず商談に挑んでもうまくいかないのは必然のことだ』
・『気温が35℃以上の暑い日が続けば台風が発達するのは必然のことだ』
まとめ
「当然」か「必然」の違いにより使う場面に違いがあります。
どういった状況であればどう使うかに目を向けてうまく使ってみるといいでしょう。