「とっくに」と「もはや」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「とっくに」と「もはや」の違いとは?違い

「とっくに」「もはや」は時間が経過していることや、事態が完了していることを表す時に使う言葉です。

この記事では、「とっくに」「もはや」の違いを分かりやすく説明していきます。

「とっくに」とは?

「とっくに」はずっと以前にという意味や既にという意味で使われる副詞です。

「とっくに」は漢字で「疾っくに」と書くことが可能ですが、一般的にはひらがなの方を使います。

「とっくに」は時間が経過している様や行動や行為が既に完了していること、ずっと前に終わっていることを表す時に使います。


「もはや」とは?

「もはや」は漢字で「最早」と書く言葉であり、特定の事態が発生しそうなことを表す言葉です。

「もはや」は出来事がすぐ発生する時に使う言葉であり、「まさに」と同じように使うことが可能です。

「もはや」はこれ以外にも否定形を伴って特定の事態を変化させることが不可能なことや、その時点まで進行していることを表す時にも使います。

「もはやこれまで」は事態が切迫しており逃げられない時に使う言葉や捨て台詞、辞世の句として有名です。


「とっくに」と「もはや」の違い

この2つはどちらも時間が経過していることを表す言葉です。

「とっくに」は既に行為が完了していることを表す時に使う言葉であり、「もはや」は物事がすぐに発生することや変化不可能な地点まで変化していることを表す時に使います。

「とっくに」の例文

・『彼はとっくに家を出て学校に行きました』
・『犯人はとっくに県外に逃げたと思われていたが、実際は県内に潜んでいました』

「もはや」の例文

・『彼はもはや人間ではなくなり、怪物となって引き返せない所まで堕ちてしまった』
・『もはやこれまでと思ったが、救護兵が助けに来てくれたので安心しました』

まとめ

「とっくに」「もはや」は色々な会話や文章で使われている言葉です。

「とっくに」は物事がすぐに完了している様を表す言葉であり、「もはや」は事態や変化がすぐさま発生する時に使う言葉です。

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