この記事では、「機を見るに敏」と「機敏」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「機を見るに敏」とは?
どの時期に挑戦すればよりいい結果が期待できるか把握し、動くことを「機を見るに敏」【きをみるにびん】といいます。
今が挑戦するときと思えば素早く行動に移すのが大事という場面で使う言葉です。
この言葉の出所は中国の司馬懿で、たとえ敵を打ち負かす能力があったとしても、機会を見計らって襲わなければ勝てないという意味で使われています。
「機敏」とは?
普段の動きより目的に合わせて素早く行動することを「機敏」【きびん】といいます。
目的を達成するため、いかに素早く動くかが達成できるところです。
考え方も素早く切り替えて、動くべきときに行動するのが賢い選択肢であるといった意味があります。
例えば、上司に気に入られるために頼み事を素早く聞き、快く引き受けて行動に移すのです。
また、問題が起きたときは客に対して誠意を見せる意味で素早く対応します。
「機を見るに敏」と「機敏」の違い
良い結果を残せる機会を見計らって行動に移すことが大事という意味がある言葉を「機を見るに敏」といいます。
戦略を有効な限り活かすには、やるべき機会を捉えるべきと考える状況で使われている言葉です。
もう一方の「機敏」は、機会が訪れたときは迷わず行動するのが適切であり、物事を的確に素早く片付けるかに焦点を当てています。
「機に見るに敏」の例文
・『機に見るに敏の彼は経験こそ浅いが、20代で起業した』
・『忙しい時期でも機に見るに敏で、効率良く作業をこなす』
「機敏」の例文
・『火事の現場で機敏な動きを見せる兄の姿は男らしかった』
・『会議が終わらないので、上司は機敏に意見をまとめた』
まとめ
「機」を使った言葉ではありますが、好都合な時期であると確かめて動くときは「機に見るに敏」を使い、素早く動く様を表すなら「機敏」を選ぶといいでしょう。