この記事では、「SDGs」と「ESG」の違いを分かりやすく説明していきます。
「SDGs」とは?
“Sustainable Development Goals”のことで、持続可能な開発目標と訳されています。
読み方はエスディージーズになります。
2015年の国連サミットで採択された、2030年までの国際計画に載った目標です。
地球上の誰ひとり取り残さない社会にすることを誓っています。
貧困問題や、地球環境、平和など、世界を良くするために解決したい17のゴールがあり、そのゴールのために169のターゲットがあります。
それぞれのゴールにはアイコンがあって、誰が見ても分かりやすくなっていることが特徴です。
「ESG」とは?
「イーエスジー」と読みます。
“Environment”(環境)の「E」、“Social”(社会)の「S」、“Governance”(統治、管理、ガバナンス)の「G」を組み合わせた言葉で、企業の管理において、配慮する必要がある三つの観点をまとめたものです。
気候変動問題や、人権問題など、様々な問題がある社会の中で、この三つの観点に配慮している企業かどうかを、知るための基準です。
もともと、この「ESG」について考慮した投資の起源は1920年代だといわれています。
アメリカのキリスト教協会などが、アルコールやギャンブル、タバコに関係する企業への投資を禁止したことから始まりました。
その後、2006年に、国連事務総長のコフィー・アナンによって「ESG」が提唱され、投資家に広まっていきました。
従来の財務情報だけではなく、「ESG」に配慮した投資のことを、「ESG投資」といい、年々割合を増やしています。
企業もその流れを重視し、環境や、社会問題への配慮、管理体制の強化をアピールしてブランド力を向上させています。
「SDGs」と「ESG」の違い
大きな違いは、「SDGs」は目標で、「ESG」は配慮するべき観点だというところです。
また、「SDGs」に取り組むべきだとされるのは、世界の国と人々ですが、「ESG」に関係するのは、企業と投資家になります。
まとめ
「ESG」に配慮するということは、「SDGs」に近づくことになるため、この二つの言葉は近い関係にあります。