「機微」と「機敏」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「機微」と「機敏」の違いとは?違い

この記事では、「機微」「機敏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「機微(きび)」とは?

「機微」「表面だけでは知ることのできない、微妙な事情や趣」を意味する言葉です。


「機微」の使い方

「機微」は名詞として使われています。


「機敏(きびん)」とは?

「機敏」「時に応じて素早い判断を下し、行動することやその様」を意味する言葉です。

「機敏」の使い方

「機敏」は名詞として使われています。

「機微」と「機敏」の違い

「機微」は主に「表面には表れない、微妙な事情など」を意味する言葉であり、英語だと“subtlety”などに訳されます。

「機敏」は主に「時に応じて素早い判断を下し行動すること」を意味する言葉であり、 同じような意味を含める類義語には「鋭敏(えいびん)」「俊敏(しゅんびん)」「明敏(めいびん)」などがあります。

英語だと“quick”“smart”などに相当すると言えるでしょう。

「機微」の例文

・『この政策は当時の大衆心理の機微をうまく利用した制度であると評価されている』
・『このキャスターは世界情勢の機微に通じているとして、最近、情報番組に引っ張りだこらしい』
・『彼は人情の機微に通じているため、多くの人々から慕われている』
・『彼女は医療関係の仕事に従事していたせいか、他人の感情の機微な部分を正確に察知することができる』

「機敏」の例文

・『彼の素人とは思えない機敏な手さばきに職場の人たちは驚いていた』
・『猟師に狙われていることに気づいたシカは森の中を機敏に逃げた』
・『彼女のエネルギッシュかつ機敏な動きに、相手チームの選手たちは終始翻弄されていた』
・『この芸能人は学生時代にスポーツをやっていたことから、機敏さにはとても自信があるようだ』

まとめ

字面が似ており、読みも一字違いの「機微」「機敏」ですが、含める意味は全く異なる言葉ということでした。

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