この記事では、「木を見て森を見ず」と「木を数えて林を忘れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「木を見て森を見ず」とは?
「木を見て森を見ず」は「きをみてもりをみず」と読みます。
意味は、「細かいことにこだわりすぎてしまい、ものごとの全体像や、本質が理解できない様子」です。
小さなことばかりに気を取られてしまい、全体的にどの様な状態であるのか、客観的に見てどうなのかが判断できない様子を表します。
「木を見て森を見ず」の言葉の使い方
「木を見て森を見ず」は、ことわざとして使われます。
ビジネスでは、目先の小さな目標や利益を達成することばかり考えて、将来的にどの様な方向性にすれば最も大きな目標や利益を達成できるのかを考えない様子などに使われます。
語源は海外のことわざを和訳したもので、英語では“You cannot see the woods for the trees. ”と言い、直訳は「周囲が木ばかりなので森が見えない」になります。
「木を数えて林を忘れる」とは?
「木を数えて林を忘れる」は「きをかぞえてはやしをわすれる」と読みます。
意味は「細いことに気を取られて、全体を考えることを忘れること」です。
上で紹介した「木を見て森を見ず」とほぼ同じ意味になります。
「木を数えて林を忘れる」の言葉の使い方
「木を数えて林を忘れる」は、ことわざとして使われます。
「木を見て森を見ず」との違いは、「林」と「森」で、感覚的に対象とするものの規模が違うという点と、「木を見て森を見ず」は、「理解できないこと」、「木を数えて林を忘れる」は、「忘れること」という細かいニュアンスの違いです。
「木を見て森を見ず」と「木を数えて林を忘れる」の違い
「木を見て森を見ず」は「細かいことにこだわりすぎてしまい、ものごとの全体像や、本質が理解できない様子」です。
「木を数えて林を忘れる」は「細いことに気を取られて、全体を考えることを忘れること」です。
まとめ
今回は「木を見て森を見ず」と「木を数えて林を忘れる」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。