ネットの世界では、多くの人たちが事実の確認もしないで、公に事実のように発信することができます。
それを、また別の人が引用して拡散し、後で事実ではないとわかっても、「ここに書いてある」という言い訳が可能なのです。
それでは、この「書いてある」とはどういう意味でしょうか。
また、「書かれている」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「書いてある」と「書かれている」の違いを分かりやすく説明していきます。
「書いてある」とは?
「書いてある」とは、文字通りどこかに「書いてある」という意味で使われる言葉です。
ここで使われている「ある」とは補助動詞という分類がされるもので、前の動詞と助詞を断定するという意味で使われるものです。
「書かれている」とは?
「書かれている」とは、文字通りどこかに「書かれている」という意味で使われる言葉です。
ここで使われている「いる」とはやはり補助動詞というカテゴリーであり、意味としては現在完了している、あるいは進行しているということを表す表現です。
「書かれて」とは、「書く」の受動的な意味の「書かれ」に助詞の「て」がついたものです。
「書いてある」と「書かれている」の違い
「書いてある」と「書かれている」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、補助動詞として使われ。
「そこにある」という意味であるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、そのことを「強調して」いるのが「書いてある」であり、「客観的に叙述して」いるのが「書かれている」ということだと言えます。
つまり、相手に伝えたいという強さという意味では「書いてある」の方が強いと言えます。
しかし、この違いはかなり微妙なものなので、実際にはほぼ同じ意味で同じシチュエーションで使われます。
「書いてある」の例文
・『ここに書いてあることは事実無根です』
・『書いてあることを鵜呑みにしないでください』
「書かれている」の例文
・『ここに書かれていることは事実ではありません』
・『書かれていることには根拠が乏しいと言わざるを得ません』
まとめ
この記事では、「書いてある」と「書かれている」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。