この記事では、「いよかん」と「はっさく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いよかん」とは?
いよかんは明治時代に、山口県で偶然見つかった品種です。
その後、愛媛県で栽培されるようになり、かつての地名である伊予から伊予みかんと呼ばれるようになりました。
しかし、温州みかんと間違えやすいことから「いよかん(伊予柑)」と名前が変更されたのです。
いよかんは現在も愛媛県を中心に栽培されています。
甘味と酸味のバランスが良く、皮は厚いですが手で剥くことはできます。
近年は新しい柑橘類が次々登場したこともあり、生産量は減少傾向にあります。
「はっさく」とは?
はっさくは、広島県で江戸時代に発見された柑橘類です。
はっさくという名前は、八朔の頃から食べられるようになることに由来します。
八朔は旧暦の8月1日のことです。
現在は和歌山県を中心に栽培されています。
酸味があり、甘酸っぱさが感じられる柑橘類です。
爽やかで、ほんの少し苦みを感じることもあります。
歯ごたえのある食感も特徴です。
マーマレードやジャムにして食べることもあります。
「いよかん」と「はっさく」の違い
いよかんもはっさくも日本で栽培されている柑橘類です。
甘味と酸味のバランスが良いのがいよかんで、はっさくはいよかんよりも酸味が強く感じられます。
それからほんのりとした苦味があるのははっさくで、これはナリンギンという成分が含まれているからです。
ナリンギンには脂肪の分解を促進する作用があるといわれています。
どちらも皮は厚いですが、いよかんは手で剥くことはできます。
はっさくの皮は厚い上に硬いので、手では剥きにくいです。
いよかんの主な産地は愛媛県ですが、はっさくの主な産地は和歌山県になります。
まとめ
いよかんは甘味と酸味のバランスが良い柑橘類で、はっさくは伊予柑よりも酸味が強いです。
ほんのりとした苦みが感じられるのははっさくになります。