この記事では、「イシガメ」と「クサガメ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イシガメ」とは?
「イシガメ」とは、本来「ニホンイシガメ」と言われる爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属のカメの一種で、「ゼニガメ」とも呼ばれます。
「ニホンイシガメ」という名前の通り日本固有種で、日本の各地に広く分布しています。
河川や池、水田などに生息し、寒さに強く水温の低い環境でも順応します。
食性は小魚や昆虫、エビなどの甲殻類と多岐にわたり、果物や野菜も食べることがあります。
体長はメスの方が大型で、最大25センチを超える個体も確認されています。
「クサガメ」とは?
「クサガメ」とは、爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属のカメの一種です。
日本の各地を始め、韓国や中国でも生息しており、水の流れが緩やかな場所を好み、河川や湖、水田などに生息します。
食性は雑食で、比較的大きい貝なども捕食します。
体長はこちらもメスの方が大型で、場合によって30センチメートルを超える個体も確認されており、メスより小さいオスでも最大20センチメートル程になる場合もあります。
「クサガメ」という名前の通り、身の危険を感じると肛門から非常に不快な臭いを発します。
「イシガメ」と「クサガメ」の違い
「イシガメ」と「クサガメ」を見分ける方法は、臭いをかぐことです。
飼育されている「クサガメ」はにおいがしなくなる場合もありますが、野生のものは身の危険を感じた際に、極めて強い悪臭を出して身を守ろうとします。
「イシガメ」には特徴的なにおいはありませんので見分けることが可能です。
見た目にも違いがあり、「イシガメ」より「クサガメ」の方が頭部が大きく、先端に向かって膨らんでいます。
ちなみに、「イシガメ」と「クサガメ」が交雑した「ウンキュウ」という種類のカメもいますが、二つの種類の特徴を併せ持っているため、判別が難しい種類となっています。
まとめ
「イシガメ」と「クサガメ」は、ペットとしてもよく飼われているカメですが、両種ともメスが大型になる傾向があるため、飼う際には注意が必要です。
「クサガメ」の特徴である悪臭は、ペットとして飼育しているとそのうち気にならなくなりますので、興味のある方は飼育方法や環境に十分注意した上で飼うようにしましょう。