「敵に塩を送る」と「ハンデを与える」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「敵に塩を送る」と「ハンデを与える」の違いとは?違い

この記事では、「敵に塩を送る」「ハンデを与える」の違いを分かりやすく説明していきます。

「敵に塩を送る」とは?

いくら敵対関係の者であっても、苦境に立たされているときは手を貸す必要性があることを「敵に塩を送る」【てきにしおをおくる】といいます。

敵視する相手でも苦境に喘ぐ状態なら弱みにつけ込むのではなく、力になって助けるのが大人として大事なのです。

この言葉は武田信玄が住む土地で「塩留め」で調味料が入らず困っているとき、敵対する上杉謙信が塩で助けた過去に由来しています。


「ハンデを与える」とは?

年齢や体格といったもので勝てそうにないと思う人を先に行かせたり、時間に余裕を与えては同じように肩を並べて競うことを「ハンデを与える」【ハンデをあたえる】といいます。

背が低い人には高い者と同じ目線になるように踏み台を与えたり、子供なら何段か上がらせてから大人が少し経ってから始めるといった形になるように、有利な条件を相手に与える意味の言葉です。


「敵に塩を送る」と「ハンデを与える」の違い

ここでは「敵に塩を送る」「ハンデを与える」の違いを、分かりやすく解説します。

たとえ敵対する者であっても、困っているときは何らかの形で助けるのが大事という意味で使われているのが「敵に塩を送る」です。

もう一方の「ハンデを与える」は自分と同等な力加減になるよう考えるといった意味があります。

どちらも相手を助けるために行なう行為を指しますが、敵対する者に有利な状況を作り、「敵に塩を送る」のは助けてあげるとき使う言葉です。

「敵に塩を送る」の例文

・『倒産しそうなライバル企業を放っておけず、敵に塩を送って機会を与えた』
・『仲が悪い社員ではあるが、首になりそうなので敵に塩を送る形で助けた』

「ハンデを与える」の例文

・『20歳も年上の上司を先に走らせて、ハンデを与えた』
・『日本語が理解できない留学生に字幕を見せてハンデを与えた』

まとめ

敵対する相手に対して助けるという場面で使う言葉ではありますが、見える形で補助するか、同等な立場になるように状況を作るかの違いがあると覚えておきましょう。

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