この記事では、「天下泰平」と「天下太平」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天下泰平」とは?
天下泰平とは、世の中が平和で何事もなく治まっていることをいいます。
争いごとがないことや平和なこと、治安が安定していることなどを表しています。
また、皆のんびりしているといった意味で使われたりもします。
「天下」には「世の中、天が覆っている世界、国じゅう」といった意味があり、「泰平」には世の中が平和で穏やかなことという意味があります。
「天下太平」とは?
天下太平も世の中が平和で何事もなく治まっていることをいい、天下泰平と同じ意味の四字熟語です。
太平にも、争いごとがなく世の中が平和に治まっているという意味があります。
「天下泰平」と「天下太平」の違い
天下泰平も天下太平も「てんかたいへい」といい、世の中が平和で争いごともなく治まっていることを表す言葉です。
元々は「天下太平」が使われていましたが、それが変化して「天下泰平」となりました。
その語源は中国で書かれた「礼記」という書物で、天下太平という言葉が登場します。
礼記は儒教に関する書物で、有言実行しそれを楽しむことができる君子がいることで世の中は平和になるという意味で天下太平が使われています。
その天下太平が1字変化したのが天下泰平で、日本では天下泰平が一般的になりました。
なぜ、「太」の代わりに「泰」という字が使われるようになったのかはよく分かっていません。
天下太平と書いても間違いというわけではないですが、使われることは少ないです。
どちらも正しい言葉になります。
中国では天下太平という表記の仕方が現在でも使われています。
まとめ
天下泰平も天下太平も、世の中が平和で争いごともなく治まっていることを表す四字熟語です。
意味に違いはなく、元々は天下太平が使われていました。
天下太平から変化したのが天下泰平で、現在は天下泰平の方が定着しています。