この記事では、「その他の」と「それ以外の」の違いを分かりやすく説明していきます。
「その他の」とは?
前に列挙されたものを包括するより広い範囲のものを指すときに使います。
例えば、「その他の動物」というと、前に挙げられた動物以外のすべての動物を意味します。
この場合、「その他の」は「包括的例示」と呼ばれる法律用語です。
法律用語では、「その他の」の後には前に列挙されたものを包括する概念を述べます。
「それ以外の」とは?
前に列挙されたものとは異なるものを指すときに使います。
例えば、「それ以外の場所」というと、前に挙げられた場所とは別の場所を意味します。
この場合、「それ以外の」は「並列的例示」と呼ばれる法律用語です。
法律用語では、「その他」の後には単に列挙に並列する概念を述べます。
「その他の」と「それ以外の」の違い
「その他の」と「それ以外の」の違いを、分かりやすく解説します。
「その他の」と「それ以外の」は、似ているように見えますが、使い分けがあります。
一般的に、「その他の」は、前にあるものの一部を例示して、後にあるものの全体を表すときに使います。
その一方で、「それ以外の」は、前にあるものを除いたものを表すときに使います。
「その他の」の例文
・『この店では、パン、ケーキ、ドーナツ、その他のお菓子を売っています』
・『この本には、日本の歴史、文化、食べ物、その他のトピックが紹介されています』
「それ以外の」の例文
・『この映画は、東京と大阪で上映されています。それ以外の都市では、見られません』
・『このマシーンは、水木金に稼働します。しかし、それ以外の日は、メンテナンスされます』
まとめ
「その他の」と「それ以外の」という言葉の違いは、前に列挙されたものとの関係性が「包括関係」なのか「並列関係」なのかという点にあります。
この違いは、法律用語としての使い分けに重要な意味を持ちます。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。