「所存」と「所在」の違いとは?分かりやすく解釈

「所存」と「所在」の違いとは?違い

「所在なさげ」という言い方がありますが、これは、なんだか落ち着かない様子を表している表現です。

おそらく、「自分がいる場所が無いような」状態を表しているのでしょう。

この記事では、「所存」「所在」の違いを分かりやすく説明していきます。

「所存」とは?

「所存」とは、「思っています」という意味で、主に公の挨拶や意思表明の場などで使用される言葉です。

実際には「思っている」というよりは、もっと強い表現で、「心から思っている」とか、「強い意志を持って」というニュアンスになります。


「所在」とは?

「所在」とは、文字通り「在る所」という意味の言葉で、何かが存在する場所を表します。

通常は「しょざい」と読みますが、「ありか」と読む場合もあります。

「存在」という言葉に比べて、「場所」というニュアンスが強い言葉なので、「外出する場合は所在を明らかにしてください」とか「責任の所在を明確にしてください」のように「場所を明確にする」という意味で使われることが多い言葉です。


「所存」と「所在」の違い

「所存」「所在」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「所」が使われていて、見た目だけは似ていますし、発音した時の聞こえ方も似ていますが、全く違う言葉です。

字の印象から受ける意味に近いのは「所在」のほうで、文字通りの「存在するところ」という意味なのですが、もうひとつの「所存」「思うところ」になります。

その違いから、使われるシチュエーションも全く違い、「所存」は、自分の考えを外部の主に目上の人に表明する時に使用されますが、「所在」は、単に「あるところ」という意味で、様々なシチュエーションで使用されます。

まとめ

この記事では、「所存」「所在」の違いに関して説明してきました。

例えば、送別会などで、「今後とも努力を続けてゆく所存です」という言葉で締めれば、それまでのスピーチがどうであったかにかかわらず、きれいに終わることができます。

そのくらい便利な言葉とも言えますが、逆に言えばよく使われる陳腐な表現とも言えます。

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