私たちは、毎日何かを判断して生活していますが、考えてみればその思考において重要なのは「抽象化」と言うことであると思われます。
そして、その「抽象化」の際には「捨象」と言うことが起こります。
それでは、この「捨象」とはどういう意味でしょうか。
また、「抽象」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「捨象」と「抽象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「捨象」とは?
「捨象」とは、「しゃしょう」と読み、辞書的な意味としては「何かを抽象化するときに必要ないものとして捨てさる」と言うことを表す言葉です。
一般的な会話や目に触れるような文章のなかでは、ほとんど見ることがない表現です。
「抽象」とは?
「抽象」とは、「ちゅうしょう」と読み、「対象となっている複数のものの共通の部分のみを取り出してそれらの代表的なものとする」と言う意味で使われる言葉です。
説明するとややこしいですが、実際には簡単なことで、例えば、「お菓子」を抽象化すると「食事以外の時に食べる甘いもの」と言うことになります。
もちろん甘くないお菓子や食事にする人もいることは除かれています。
「捨象」と「抽象」の違い
「捨象」と「抽象」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、何かの集合をまとめて認識すると言う時に使われる手法という部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「抽象」と言うものを定義するプロセスにおいていらない要素を捨てることを「捨象」と言うとなります。
「捨象」の例文
・『捨象によって物事の本質が明らかになります』
・『捨象と抽象は表裏一体の関係にあります』
「抽象」の例文
・『抽象によって物事の本質が明らかになります』
・『抽象と捨象は表裏一体です』
まとめ
この記事では、「捨象」と「抽象」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。