「慇懃無礼」と「おためごかし」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「慇懃無礼」と「おためごかし」の違いとは?違い

最近では、昔ほど手紙を書くことがなくなったために、敬語の使い方に関して間違って覚えているという場合もたくさんあります。

「よろしかったでしょうか」というのは丁寧語ではないというのは有名な話ですが、逆に「やらせていただくことにご支障ございませんでしょうか」のような文章を使うのは「慇懃無礼」と言われることになるでしょう。

それでは、この「慇懃無礼」とはどういう意味でしょうか。

また、「おためごかし」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「慇懃無礼」「おためごかし」の違いを分かりやすく説明していきます。

「慇懃無礼」とは?

「慇懃無礼」とは、「いんぎんぶれい」と読み、一般的には、丁寧すぎる表現が返って相手に対して無礼にあたるということを意味する言葉です。


「おためごかし」とは?

「おためごかし」とは、「お為ごかし」とも言い、一般的には、一見人のためを思っていやっていることが実際には自分のことしか考えていないということを表す言葉です。


「慇懃無礼」と「おためごかし」の違い

「慇懃無礼」「おためごかし」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、「態度などが一見すると良さそうだが実態は違うと」という意味で使われる言葉であるという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、やりすぎることへの批判なのが「慇懃無礼」であり、偽ることへの批判なのが「おためごかし」ということになります。

「慇懃無礼」の例文

・『あなたの言葉遣いは敬語が多すぎるので慇懃無礼と言われかねません』
・『慇懃無礼という表現はもう通じないでしょう』

「おためごかし」の例文

・『おためごかしの優しい言葉は入りません』
・『おためごかしはすぐに見抜かれます』

まとめ

この記事では、「慇懃無礼」「おためごかし」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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