この記事では、「千客万来」と「満員御礼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「千客万来」とは?
「千客万来」とは客が絶え間なくひっきりなしに入り続けることです。
小売店のような客一人ひとりを順番に対応する店でも、飲食店のように席があってそこに客を座らせて対応する店でも使われます。
常に多くの客が来て大繁盛している様子を指すと同時に、そういった人気の店になりますようにという願掛けの言葉としても使われる言葉です。
「満員御礼」とは?
「満員御礼」とは席が客でうまっている状況を表す言葉です。
元々は相撲で一定以上の客席がうまった状態を知らせる札の言葉でしたが、飲食店など相撲以外の席を用意する客商売でも使われるようになりました。
また店が繁盛するように縁起のいい言葉として掲げていることもありますが、満席に近い状態になっていることを指す言葉としては店ではなくイベントなどで使われる事が多いです。
「千客万来」と「満員御礼」の違い
「千客万来」と「満員御礼」の違いを、分かりやすく解説します。
ひっきりなしに客が入るほど繁盛していることが「千客万来」で、多くの客が入り席がほぼ全てうまっていることが「満員御礼」です。
「千客万来」は席などの定員が決まっている店にもそういった定員がない店にも使えますが、「満員御礼」は席などの定員が決まっている場合だけに使われ、特に店ではなくイベントなどで使われます。
「千客万来」の例文
・『正月セールは千客万来の大成功だった』
・『有名人に紹介されて以来千客万来だ』
「満員御礼」の例文
・『大きなドームが満員御礼となるほど人気のライブ』
・『チケットを買おうとしたが満員御礼で買いそびれた』
まとめ
どちらも商売繁盛の願掛けに使われる縁起のいい言葉ですが、「千客万来」はひっきりなしに客が来るという意味なので席があるかないか関係なく使われるのに対し、「満員御礼」は席のある店にだけ願掛けで使われる言葉です。
また「千客万来」は店が繁盛している様子を指す言葉としても使われますが、「満員御礼」は客が多くて席がうまったことを指す言葉としては、店よりはイベントや興業で使われます。