この記事では、「出陣」と「出撃」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出陣」とは?
「陣」を「出発」することを「出陣(しゅつじん)」といいます。
新たな戦いが始まる様相となり、元の陣や拠点から戦場へ赴くことを指す言葉です。
時代劇などでは、「いざ出陣」といったフレーズがよく使われ、列を成して城を出発し、野山を越えて戦場へ向かうシーンがとても印象的です。
現代では、戦争や争いごとではなく、スポーツ大会や新たな挑戦をスタートする人を応援し励ますための、出陣式と同様の儀式として、壮行会を開催する場合があります。
出陣する側の人は、壮行会で決意を述べることで、気持ちを高め覚悟を決めることができます。
「出撃」とは?
「出る」+「攻撃」の意味合いを持つのが「出撃(しゅつげき)」です。
「出撃」は、すでに戦場で敵と対峙している状況において、臨戦態勢が攻撃を行う場面に切り替わることを意味します。
スクランブル態勢から戦闘機が飛び出していく状況を「出撃」と表現できるでしょう。
時代劇や歴史映画などで、戦場で向かい合った敵同士が、一斉に飛び出して切り込んでいく様子は、まさに「出撃」の場面です。
「出陣」と「出撃」の違い
「出陣」と「出撃」は、どちらも戦いに出ていくことを意味する言葉ですが、ニュアンスに違いあります。
「出陣」は、新たな戦いが始まる際に、元の拠点から出発して戦場へ出向くことを指します。
一方の「出撃」は、臨戦態勢からいざ戦いが始まり、攻撃を行うために基地などから出ていくことを指します。
例えば、戦国時代などのイメージとしては、戦場へ向かうために全軍で城を出発するのが「出陣」で、戦場で敵と相対し、一触即発の状況から攻めに転じて撃って出ることを「出撃」といえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「出陣」と「出撃」は、どちらも戦いに出ていく様子を表す言葉です。
ニュアンスに違いがありますが、戦いを前にした「恐れ」や「覚悟」に変わりはありません。