この記事では、「熟慮断行」と「思慮分別」の違いを分かりやすく説明していきます。
「熟慮断行」とは?
「熟慮断行」は「じゅくりょだんこう」と読みます。
「熟慮断行」は、「考え抜いた末で、思い切った行動をすること」という意味があります。
よくよく考えた末に、大胆な決断をするような場面で、「熟慮断行」という言葉を使うことになります。
慎重に物事について考える性質と、大きな決断ができる大胆さを持つ人が、このような表現をされることがあります。
「思慮分別」とは?
「思慮分別」は「しりょふんべつ」と読みます。
「思慮分別」は、「慎重に考えて、物事を判断すること」という意味があります。
「思慮」は「将来や後先について、よく考えること」を意味し、「分別」は、「物事の損得や道理を見極めること」を意味します。
物事の判断をするときに、慎重に考えることができるような人に対して、「思慮分別のある人」などと表現します。
「熟慮断行」と「思慮分別」の違い
「熟慮断行」と「思慮分別」の違いを、分かりやすく解説します。
「熟慮断行」は、「考え抜いた末で、思い切った行動をすること」という意味があります。
一方の「思慮分別」は、「慎重に考えて、物事を判断すること」という意味があります。
どちらも「考え抜く」という共通点があります。
ただし、「熟慮断行」は「大胆な行動を伴う」言葉なのに対して、「思慮分別」は「判断する」という点に重きを置いた言葉という違いがあります。
「熟慮断行」の例文
・『熟慮断行する必要がある重要な案件だ』
・『社長の熟慮断行によって、大きな契約を取ることができた』
「思慮分別」の例文
・『思慮分別をかける行為でトラブルを招いた』
・『思慮分別を身に着ける必要がある』
まとめ
「熟慮断行」と「思慮分別」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、物事に対してよく考える様子を意味する言葉という共通点があります。
しかし、思い切った行動を伴うのが「熟慮断行」で、冷静に判断する様子を重んじる言葉が「思慮分別」という違いがあることを知っておくといいのではないでしょうか。